6Z-09
重視要因の二層記述による目的意図と作業意図の循環的推定
○松本麻見,大本義正,西田豊明(京大)
従来、依存性や関連性がある様々なタスクが混在し、全体として大きな目的を達成するタスクは、ある一つの意図に基づいて個々のタスクも遂行されていると考えられてきた。しかし、本来、タスク全体での意図と各タスクでの意図がそれぞれ存在し、そのようなタスク遂行においてはそれらの整合性や連動性が本質的に不可欠な要素である。そこで本研究では、作業者が重視するポイントを記述した重視度要因としてそれらを二層で記述し、オントロジで接続することでそれぞれの意図を循環的に推定する手法の提案を行う。その手法を実装したエージェントとのタスク遂行実験において、タスクおよびコミュニケーションの質が向上することが期待される。