情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

BOTによるWebサービスの不正利用を防ぐために,ユーザが人間であることを証明するCAPTCHAというテストが多数存在する。しかしその多くは悪意ある攻撃者によって突破されており,近年自動プログラムのような機械からの突破を回避するために人間の高度な知識処理を用いたCAPTCHAの解決方法が検討されている。そこで本研究では,人間が1つの物体を異なる角度から見た場合でも同一物体であると認識できる物体認識能力に注目し,三次元物体を複数の角度から画像として保存したものからGIFアニメーションを生成し,正しい回答を得られたものを人間と判断する三次元物体アニメーションCAPTCHAを提案する。