6T-01
浮流観測ノードを用いた下水管内映像無線伝送システムの試作
○田中悠大,長島大貴,石原 進(静岡大)
筆者らは,下水管内を少ない作業負担で確実に検査するためのシステムとして,複数の浮流観測ノードを用いた無線映像伝送システムを提案している.
先行研究により,下水管内では2.4GHz帯で無線通信可能な範囲は約2mに限られてしまうことが既にわかっている.本研究では,提案システムの通信に利用する周波数帯を決定するため,口径200mmの塩ビ管を土中に設置して作製した模擬下水管環境で,920MHz帯,2.4GHz帯,5GHz帯のリンク品質の測定を行い,5GHz帯は通信可能な距離が最も長いことを確認した.この結果に基づき, 5GHz帯で通信を行う浮流観測ノードを試作し,模擬下水管内で映像の撮影及びデータ伝送実験を行い,取得した映像の品質と無線伝送可能な距離を確認した.

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