情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

従来広く使われているマルチエージェントシミュレータはオブジェクト指向の継承を用いたモデルを利用しており再利用性に難がある。我々はコンポーネント指向に基づいたMAS:Ariscoを提案している。
Ariscoはエージェントの行動をオブジェクト間の結合を疎にしたコンポーネントの組み合わせで定義するので、再利用性の面で有利であると考えられる。我々は新たな形式のMASであるAriscoの提案と、従来型のMASとの比較検証を行う。比較方法はベースモデルから発展させた拡張モデルへの変更を行う際、追加したコードの量、再利用できるコードの量、コピー・ペーストしたコード量、GUI操作の量を測定して比較をAriscoの有効性を証明する。