6F-07
水害リスク・コミュニケーション支援システムの要求分析
○畑山満則,多々納裕一(京大)
近年,極端気象現象の増加により洪水や高潮等の水害リスクに大きな変化がもたらされている.ハード対策だけでは防ぎきれない災害に対しては,個人・世帯レベルでの命を守る行動や財の確保が求められることになるが,現在公開されているハザードマップだけでは,どのように行動すればいいのかについての話し合い(災害リスク・コミュニケーション)を有意義に行えているとはいいがたい.著者らは,この問題を解決しうる支援システムの開発をめざし,ハザード分析者(データ提供者)と利用者の視点から要求分析を重ねてきている.これまでの分析では,浸水リスクを地先レベルで把握できることが最重要であると考えシステム提案を行ってきたが,本発表では,これに加えて利用者視点から求められるアプリケーションの要求分析と実装したシステムについて報告する.

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