6F-04
薬歴データへのアクセスを想定した大規模災害時の高可用ストレージ基盤の耐災害性評価
○宗形 聡,宋チュウ,手塚 大(日立ソリューションズ東日本),村岡裕明(東北大)
広域災害時には個人の薬歴を参照できる仕組みが役立つ.高可用ストレージ基盤は,近隣にある複数の拠点ストレージから構成され,被災リスクに基づき拠点間でデータを複製する.基盤上に構築された電子お薬手帳システムは被災後も薬歴を喪失しない.システム通信障害時には最寄り拠点に移動して薬歴を取得できる.実際の災害でも薬歴を問題なく参照可能か,運用を想定した基盤の耐災害性評価が課題である.本稿では,地震モデルや各種統計を基に実際の広域災害で生じる地域の被災状況やユーザのシステム利用状況を定式化し,計算機上で基盤の耐災害性を模擬実証した.災害直後にユーザが薬歴を参照する際の基盤の可用性を求め,有用性を確認した.

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