情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

ネットワーク構築演習では「ネットワークが繋がらない／繋がってしまう」という，通信データの到達性に関する要件（以降，到達性要件と呼ぶ）の達成に躓く学習者が多い．そこで，ノードは通信データへ適用する操作を持っており，通信とは，ネットワーク設定に基づいて各ノードでの通信データへの操作実行であると考えた．そして，到達性要件と学習者のネットワーク設定に基づいて正解の操作と答案の操作を導出・分析し，その結果をヒントとして表示するヒント生成システムを開発した．また，これ以前から仮想マシンを用いたネットワーク（以降，VMNと呼ぶ）によるネットワーク構築演習システムLiNeSを開発してきている．今回，これら二つのシステムを連携させることで，LiNeS上のVMNへのヒントを表示できるようにし，生成されたヒントの評価を行った．