6A-03
最大充足可能性問題の疎な例題に対する厳密アルゴリズムの改良
○酒井隆行,玉置 卓(京大)
最大充足可能性問題 (Max SAT) とは,入力として与えられる節集合に対して,充足される節の数が最大となる変数割当を求める問題である.節とはリテラルの論理和であり,リテラルとはブール変数とその否定である.Max SATはNP困難な問題の1つである.
n変数,m(=cn)節からなるMax SATのインスタンスが与えられたとき,自明にO(m2^n)時間で解ける.我々の目標は,あるmu(c)>0に対して,O(poly(m)2^{(1-mu(c))n})時間で解く事である. DantsinとWolpertはmu(c)= Omega (1/c log c )の指数領域決定性アルゴリズムを示している.また,Sakai, Seto, Tamakiはmu(c)= Omega (1/(c^2(logc)^2))の多項式領域決定性アルゴリズムを示している.
本研究では,後者の結果の改良を行い,より高速なアルゴリズムを与える.

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