6A-01
列の完成を目的とするソリティアに関するひとつの仮説
○新谷敏朗(福山大)
トランプの一人遊びを意味するソリティアにはいくつもの種類があるが、その中で台札から始まる列の完成を目的とするものについて、ひとつの仮説を提示する。対象は、「籠城」とその変種である。これらはすべてのカードを表向きにした状態でプレイするので完全情報ゲームである。特定の初期局面を根とするゲーム木を作成することによって解を求めることができる。「籠城」について計算を行ってみた範囲では、場に空の列が3列以上できた場合で解が存在しない場合はなかった。つまり、「空列の個数が3以上になれば、成功可能である」という性質が成り立つのではないかと推測できる。このことは人間がプレイする際に大きな指針となると考えられる。

footer 情報処理学会 セキュリティ プライバシーポリシー 倫理綱領 著作権について