5ZG-07
カメラレスポンス関数未知の単一画像からのテクスチャ推定
○鍋島美希子,岡部孝弘(九工大)
物体表面の反射特性を計測・推定することは,写実的画像の生成や物体・素材の識別のために重要である.従来,反射特性の推定では,放射輝度と画素値の関係を表すカメラレスポンス関数が線形であると仮定していた.しかし,多くの民生用のカメラは非線形のレスポンス関数を持つために,従来手法の適用範囲は限られる.そこで本稿では,物体の形状と光源環境が既知であると仮定して,未知で非線形のレスポンス関数を持つカメラで撮影された単一の画像から,テクスチャ(拡散反射率)を推定する手法を提案する.この問題は制約の数よりも未知数の数が多い不足決定系であることから,テクスチャに関する事前知識に基づいて,エントロピー最小化によりテクスチャとレスポンス関数の両方を推定する.

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