5ZG-03
薄暗い場面で撮影された画像の生理学的機能に沿った薄明視画像への変換
○山口正恵,齋藤 豪(お茶の水女子大)
デジタルカメラで夕方の薄暗い時間帯の写真を撮影する際、実際の景色はもっと暗いのにも関わらず昼間のような明るい写真になってしまう。これは、ヒトの目は徐々に暗順応をすることで薄暗い中でも物の形がわかったり、明るさの低下により起こる知覚している色相の変化に順応していくのだが、その順応の機能をカメラは保持していないためである。夕方の薄暗い時間帯でのヒトの目の見え方を薄明視という。本研究では薄明視の時間帯に撮影された入力画像を、薄明視下でのヒトの目の視覚特性(錐体細胞と桿体細胞の働き方)を考慮し目の生理学的機能に沿って変換することで、より実際に目で見ている景色に近い画像へと変換する方法を提案する。

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