情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

色覚異常により色の区別が難しいユーザに対し、実風景が見える透過型ヘッドマウントディスプレイを用いる事で、ユーザの視界がそのまま弁別しやすい風景となる手法を提案する．特に本論文では、ディスプレイ上に投影された色と、ディスプレイの先の実風景の色を重ね合わせた結果、実風景の中にある弁別が難しい部分が、その色の補色に切り替わり、弁別の補正が行われる手法を提案する．しかし、そのためには、まず実物体に異なる色の光を与えた場合、どの様な色に変化をするのか理解する必要がある．よって本論では、物体色に光を与えた場合の物体色の変位の様子を確かめ、物体色に対してどの様な色の光を当てれば補色に変えられるのか検証した．