5Z-01
色覚異常者のための再配色の一手法
○中間翔大,西尾孝治,小堀研一(阪工大)
情報を伝達する手段である配色は,正常色覚者が識別できることが前提であることが多く,色覚異常者が情報を誤認識する場合が考えられる.しかし,色覚異常者のみを考慮した配色では,正常色覚者にとって大きく印象の異なる配色となる.そこで,本研究では,入力された配色から少ない変化で,色覚異常者にとって識別可能である配色を実現する.提案手法では,均等色空間であるL*a*b*色空間における各色との関係から遷移する色を決定する.そして,遷移方向は色覚異常者にとって効果的である明度と混同色線の方向を用いて,最適な遷移方向を算出する.これを,すべての配色が識別可能となるまで繰り返すことで,色関係を維持した再配色を実現している.

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