情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

写実的画像の生成のために，実シーンの光源環境を計測して画像生成に用いる技術は，Image-Based Lighting（IBL）と呼ばれる．従来のIBLでは，光源環境を3バンドのカラーカメラを用いて計測していた．しかし，3バンドのカラーカメラは波長分解能が低いために，一般に，色の再現性に限界があり，条件等色（メタメリズム）の問題も生じる．そこで本研究では，波長分解能の高いハイパースペクトルカメラを用いて光源環境を計測することで，色再現性の向上を目指す．また，バンド数の増加に伴いデータ量も増加してしまうことから，光源環境の効率的な表現についても検討する．