情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

ソフトウェアの脆弱性の一つに古くから存在するBuffer Overflowがある．Buffer Overflowとはメモリ上に確保した領域を超えるデータを受け付けてしまう脆弱性であり，様々な攻撃に悪用されてきた．近年では，コンパイラやOSに施されている防御・攻撃緩和機能を回避する攻撃が報告されている．一方で，新たな防御・攻撃緩和機能も考案されている．そこで，本論文では現在までに報告されているBuffer Overflowを悪用する攻撃に対する防御・攻撃緩和策のうち，メモリ保護の手法を用いた機能の実現アプローチに基づく調査と分類を行う．