情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

著者らは,各執務者の要求する個別照度を最小の電力で実現する知的照明システムの研究を行っている.また，知的照明制御システムの導入と運用の容易化を目的とし，BACnetを介した知的照明システムを提案している．しかし，BACnetを介した照明制御は，1秒間に個別制御可能な照明台数（パケット数）に限界がある．知的照明システムは，全ての照明の個別制御を繰り返すため，大規模環境において，この制御台数の限界が制御遅延の要因となる．そこで，知的照明システムが1度に送信するパケット数を削減し，かつ目標照度収束を行う手法を提案する．提案手法は，1度に送信するパケット数を60%削減しても従来手法と同等の照度収束が可能であることを確認した．