情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

楽器用エフェクターの調節は、実際の出力音を聞きながら感覚を頼りに微調整を繰り返して行う。感覚に頼ることから調節には熟練を要する。そこで、任意の演奏音を模擬した音響効果が得られるようなエフェクターの調節を可能にするシステムを提案する。ユーザーの所有する楽器とエフェクターの情報を入力し、目標音に近い音を作るためのエフェクターの調節を手助けする。主観による部分を軽減し、誰もが的確に調節できるように支援することを目的とする。音を可視化し変化を視覚的・数値的に捉えることで、エフェクターの効果への理解が深まる。また、直感的な操作のためにエフェクターのパラメータを推定し、コンピュータ上で機能を再現する。