情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

本論文では，プレゼンテーションの際に，発表者が重要な単語を発話内で強調できるようにするための練習支援システムの提案を行う。システムは，音声学の知見に基づき，アクセント核の下降度合を強調度合とし，ユーザの発話の基本周波数(F0)から定量的に強調を判断する。具体的には，F0を連続値にする処理を行ってから，藤崎モデルのアクセント指令の振幅を計算し，強調したい単語の振幅から後続する単語の振幅の差分を強調度合とする。さらに，練習教材として，発話内の各単語の強調度合，ユーザの声質で指令の振幅を変えて再合成した教師発話，ピッチ曲線を出力する。また，被験者による評価実験の結果についても報告する．