5P-05
語分割された音声発話の修復手法のオンライン実装とユーザ適応
○堀田尚希(名大),駒谷和範(阪大),佐藤理史(名大),中野幹生(ホンダRIJ)
人間と外観が類似したヒューマノイドやバーチャルエージェントとの音声対話では,人間と同様に素早い応答が望まれる.我々はこれまでに,素早い応答の副作用として生じる不適切な応答タイミングと音声認識誤りの両方を,事後的に修復する手法を提案してきた.本稿ではまずこの修復の実装をオンライン化することで,修復処理により生じる遅延を短縮する方法について述べる.次に,修復の要否判定のユーザ適応を目的として,ユーザの話すテンポが個人により異なることに着目し,このテンポに応じて要否判定に用いるパラメータ(発話間間隔)を変化させる.具体的には,話すテンポと発話間間隔の相関を分析し,対話中に取得可能なテンポに基づき当該パラメータを変更することで,判定の高精度化を試みる.