5M-02
緊急車両活動支援を想定したリアルタイム災害情報共有システムの開発
○丹羽一輝,大佛俊泰,沖 拓弥,廣川典昭(東工大)
大地震発生時には,火災延焼や道路閉塞が発生し,救助活動や消防活動に多大な影響を及ぼす可能性が高い.すなわち,現場への到着の遅延による被害を軽減するためには,災害情報の収集と複数ユーザ間での共有を迅速に行うことが重要である.
筆者らは,多数のユーザから投稿された情報を収集し,リアルタイムに共有可能なシステムを開発した.本システムを利用すれば,災害情報収集時の負担や,共有時の時間差による情報誤差を低減できる可能性がある.さらに,収集された災害情報を入力データとして即時にシミュレーションを実行することで,現在の被害状況だけでなく,今後の被害予測に基づいて,各ユーザの行動選択を支援することが可能である.