情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

台風や地震などの災害が発生したとき，どこが被害を受けたのかといった災害状況を迅速に把握することは復興復旧活動にとって非常に重要である．また，災害状況把握にクラウドソーシングが有効であることが知られている．本論文では，より早期の災害状況把握を行うために単純にクラウドソーシングするのではなく，画像処理と組み合わせることを提案する．本提案手法の特徴は，機械による効果的な画像処理を支援するためのクラウドソーシングと，クラウドソーシングのタスク数削減のための画像処理という，双方向の支援を組み合わせていることである．また，本手法の有効性を確認するために2013年に起きた伊豆大島における台風被害の実データを用いて実験を行う．