情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

本研究では、プログラミング演習支援システムを開発し、実際の授業において運用をおこなってきた。運用中に得られた学習データを収集・分析し、学習の過程を評価して学習者にフィードバックすることで、演習への自発的な取り組みを向上させることができた。本論文では、授業期間の早期の段階から、成績不振兆候者の自動的な発見を支援することを目的とし、定量的な学習データを活用して学習者の試験成績を推定する手法を提案する。これにより、毎回の授業終了時までの学習データを用いた推定において、実際の成績下位者のうちの70％以上を成績不振兆候者として抽出することを可能とした。