4ZB-03
瞬きスイッチを利用した重度肢体不自由者のための意思伝達支援装置の開発
○宮原崇志,Oky Dicky Ardiansyah PRIMA,伊藤久祥(岩手県大)
現在,重度肢体不自由の患者のために,種々の意思伝達支援装置が開発されている.しかしながら,この種の装置は個々の患者が持つ症状やその程度に合わせた装置を開発する必要があるため,費用がかかる傾向にある.本研究では,フォトセンサを搭載したメガネ型の瞬き検出装置を製作し,患者の症状や周辺の環境光の変化に対してセンサからの信号を適応的に補正することにより,誤検出の少ない瞬き検出手法の開発を試みた.実験では,瞬きの中から,意識的に行う随意的瞬きのみを検出することに成功し,さらに本装置の利用者が室内から室外へ移動しても瞬きの検出精度が低下しないことも確認した.

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