情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

顧客が自ら料理を運ぶファーストフード店では，混雑時に空席状況を把握することが難しい．この課題に対して，3軸加速度センサを用いた座席の空席状況把握システムを提案する．本システムでは，一時的な短時間の離席によって空席状態とならないように離席状態の時間を計測し，一定時間経過したら空席と判定する．本論文ではまず，空席の判定を行うために，実際の店舗で顧客が一時的に離席する時間について調査した．続いて，椅子の裏に取り付けた加速度センサによって，起立／着席時の加速度変化によって座席状況の判定が可能であることを示す．最後にこれらの調査結果および実測結果に基づき開発した空席状況を表示するシステムについて述べる．