情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

本論文では筋電位を用いた入力手法の提案とその実装方法について述べる。
従来、筋電位は身体補助として義手の制御などの医療分野に使用され一般的な利用はされていなかったが、近年、ウェアラブルデバイスの急速な普及から身体状態を計測する機会が多くなりつつあり今後、筋電位の日常生活での利用が想定される。
筋電位はあらゆる体部位での測定が可能であることから、衣服により第三者から見えない体部位の利用が可能であるという特徴がある。
そこで我々は、筋電位の特徴から第三者から見られない入力が可能であると考え、その利用方法としてスマートフォンにおけるスクリーンロックへの応用を提案し実装を行った。
これにより従来の問題であるスマートフォンのパスワードの覗き見を解決できた。