情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

OpenFlowプロトコルは，既存ネットワーク機器における経路制御部とパケット転送部がコントローラとスイッチに分かれたアーキテクチャを持つ．これによってネットワーク全体を俯瞰した柔軟な制御を可能とする一方，両装置を接続する管理用ネットワークを別途構築する必要があった．これまでの研究で，制御ネットワークをスイッチ間接続によって構成されるデータネットワーク上に構築する手法を提案した．本研究では，前述の環境において制御チャンネルの安定性を冗長経路の利用によって向上する手法を実装・評価する．また，この手法を管理用ネットワーク切断時の予備回線として扱うための手法を併せて考察する．