4T-03
粘菌ネットワークを用いた時間枠制約付き巡回セールスマン問題の解法
○加藤由人,大谷紀子(東京都市大)
近年,粘菌と呼ばれる森の土の中などに存在する単細胞生物が注目されている.粘菌が採餌行動の際に自身の体で構築するネットワークは,しばしば複数の餌場の最短経路を示すことが知られている.粘菌の採餌行動を基に中垣らにより提案された粘菌数理モデルは,さまざまな問題への適用が期待されており,巡回セールスマン問題への適用手法が榎原らにより提案された.本研究では,粘菌数理モデルを巡回セールスマン問題の中でもより制約の厳しい時間枠制約付きの問題に対応させることにより,粘菌数理モデルのさらなる適用可能性を示す.適用事例として北海道のすべての道の駅を営業時間内に最短日数で訪問する場合を取り上げる.

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