4K-05
消込処理問題へのGAの適用と探索能力の向上
○奥 由輔,佐藤裕二(法大)
消込処理とは,売掛金などが入金された際に明細書と照合し,入金の遅延や売掛金が請求額通りであるかを確認する作業を示す.企業間の取引では,請求の合計額と入金額が一致しない場合があるため入金額を基に対応する請求の内訳を求める必要がある.本稿では,これを部分和問題の会計額が大きい特別なケースとして定義し,遺伝的アルゴリズムを用いた解法とハミング距離を考慮した局所探索の併用による探索能力の向上を提案する.さらに,GPU環境での並列高速化を行い,ハミング距離を考慮した局所探索を併用することで,標準的GAと比べ80倍以上の高速化が図れることを示す.

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