情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

近年，連続値最適化問題の解法の一つに粒子群最適化手法(PSO)がある．PSOは優れた最適化手法であるが，局所解を有する問題に対する有効性の低さなど，問題点もいくつか有している．本研究では粒子間の結合を部分集合毎に制限したローカル粒子群最適化(LPSO)，及び寿命付きリーダーを用いた粒子群最適化(ALC-PSO)の二つのPSOの改良に着目した．LPSO及びALC-PSOの考え方を組み合わせることにより，LPSOの局所解に陥りにくいという特性とALC-PSOの局所解に陥ってもそこから抜け出す事ができるという特性を併せ持つ新たなPSOの改良を提案する．また，実験によりローカル化及び寿命付きリーダーの及ぼす影響及びその有効性に関して検証する．