4F-01
再構築ポリゴン壁に基づくSPH壁境界計算手法
○笠 晃一(福岡工大)
3次元コンピュータグラフィックスにおける流体の表現では、SPHによる物理シミュレーションが使用されることが多い。SPHは流体力学の分野で開発された手法であり、粒子により流体を表現する。SPHでは壁境界も粒子で表現するが、壁粒子は離散的に配置されるため平らな斜面であっても流体粒子が滑らかに流れないという現象が見られる。そこで、本研究では壁境界をポリゴンで表現し、さらに、粒子が壁に接近したときのみ、その近傍でポリゴン壁を再構築するという方法を考案した。この手法を用いれば、流体粒子から見て斜面は完全に平らになり、粒子は滑らかに流れるようになる。また、本手法は壁境界が移動や回転をした場合でも、再計算の負荷は小さい。

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