4D-04
安定気圧区間に基づくフロア間移動推定
○梶 克彦,河口信夫(名大)
スマートフォンに搭載された気圧センサを用いて,屋内におけるフロア間移動を推定する.
従来の気圧センサを用いたフロア間移動検出手法では,
気圧の変化量が大きい区間を検出してフロア間移動の開始と終了を推定している.
しかしこの手法は,例えば老人や混雑時などお階段昇降のスピードが遅い場合,
階段昇降の開始・終了時における気圧の変化量が閾値を超えず,フロア間移動の検出が困難である.
提案手法は,この問題に対応するために,まず気圧の変化量の小さい状態が
一定時間以上継続している区間を検出する.この区間を安定気圧区間と呼ぶ.
検出された各安定気圧区間を比較し,フロア間移動を推定する.
評価実験によって,様々なスピードの階段昇降においてフロア間検出が可能であることを確認する.

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