情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

様々な自動車画像からナンバプレート領域を抽出する。ナンバープレートの領域の縦横比が1:2の条件や領域内の画像特徴を利用する。公開画像126枚に対し、抽出精度89.6%を実験的に確認した。自動車は優れた乗り物だが安全性やセキュリティは十分に完備されていない状況である。ナンバープレートは自動車を特定することができるため、その自動認識の研究が重要である。ナンバープレート候補領域の抽出過程では、連結成分の外接矩形において、縦横比により候補領域を絞り込む。さらに、矩形領域内の連結成分数や画像特徴の点数化を基に、ナンバープレート領域を決定する。画像の複数段階膨張によるマスク画像生成過程では、ノイズ除去画像に対して4段階の膨張処理を行い、候補領域を取り出す。今後の課題は抽出精度の向上とサンプル数を増やした信頼性確認実験である。