4A-06
社会インフラシステムにおける稼働情報を用いた障害原因調査ツールの提案
○山形知行,益子英昭,武澤隆之,入江直彦(日立)
社会インフラシステムは様々なセンサ・コントローラや制御用マシンを組合わせて構成されるシステムであり、十数年の長期運用が行われる。長期運用の間に、経年変化、他システムとの連携、適用範囲の拡大等、様々な使用環境の変化を伴い、初期に想定していなかった使用方法によるトラブルに悩まされることが多い。これに対し、一般的には機器やソフトウェアの統計情報を使用し、障害原因の早期究明や予防保全に繋げる取組みが行われている。本研究では、複数の機器からなるシステムの稼動情報(OSやミドルウェアジャーナルのような多分類の時系列データ)を集約・連携することにより、障害原因の特定を容易にすることを目的とする。発生している事象を時系列で俯瞰するツール等により、複雑な構成のシステムにおける障害原因特定の時間短縮を目指す。また、稼動情報と調査方法を連携して蓄積することで、特定の人に依存しがちな調査ノウハウを共有する手法を検討する。

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