3ZB-03
QoL評価に向けた軽度認知症の表情変化計測
○迫匠一郎,中村裕一,近藤一晃,小泉敬寛(京大)
本稿では軽度認知症者の表情変化を計測・定量化した結果について報告する.認
知症ケアは被介護者の主観的な生活の質(Quality-of-Life:QoL)を高く保つこ
とが重要とされている.表情変化はQoLを評価するための重要な指標となるが,
認知症者は概して心理状態が表出しづらい,もしくは健常者とは異なる形で過剰
に表出する傾向にある.そこで我々は療法士が認知症者の振る舞いを模したとき
の表情変化を参考に分析を行った.顔面上の特徴的な局所パーツの移動軌跡に基
づいた表情変化の定量化とともに,表情変化の度合いや表情の違いに対してそれ
らがどのように現れるのかについて述べる.