3Y-06
ボロノイ図を用いたラベル重複を軽減するグラフレイアウト手法
○石田理恵,吳 湘筠,高橋成雄(東大)
論文の共著関係や商品の購買行動,友人関係などの抽象データを対象としたネットワークの可視化には,複雑な相互関係をノードとリンクを用いて明確に図式化するグラフ表現が用いられる.だが,ノードに比してリンクが多い密なグラフほど,ノードに関連づけられる注釈ラベルは画面上で重複しやすく,その適切な視認性の確保が難しい.そこで本研究では,グラフレイアウト手法として広く用いられているバネモデルに,空間分割を行うボロノイ図を組み合わせ,ラベルの重複を軽減する手法を示す.長方形のラベルを効率よく画面上に配置するため,いくつかの距離概念を導入したボロノイ図を用い,ノード周辺の空間を効率的に確保する手法を模索する.

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