3Y-04
説明変数と目的関数の連携可視化によるパレート最適解の対話的探索
○久保田真季,伊藤貴之(お茶の水女子大),大林 茂,竹島由里子(東北大)
現在多くの分野で利用されている多目的最適化問題は,個々の目的関数がトレードオフの関係によって結びついており,複雑な数値空間の探索を要する.本研究では,多目的最適化問題における個体群を可視化することによって,その数値空間における最適解探索の直感的理解を促そうと考えた.本報告が提案する可視化手法では,画面を左右に二分し,その各々に説明変数と目的関数の両方を表示することによって,両者の関係性を明確に表現する.また,その片方において興味ある数値領域を指定操作すると,それに該当する個体群が説明変数と目的関数の両方においてハイライトされる連携機能を有する.これによって興味領域を簡単に絞り込むことができ,最適解探索プロセスの改善につながると考えられる.