3X-04
Android端末を用いた無線LANアクセスポイントにおけるTCP ACKパケット蓄積回避手法の提案と実装
○早川 愛(お茶の水女子大),山口実靖(工学院大),小口正人(お茶の水女子大)
近年のロスベースTCPはより高いスループットを確保するためにアグレッシブな輻輳制御手法を用いているが,有線接続と比べて脆弱な無線接続環境においては、その手法によって膨大なパケットが蓄積されたり落ちてしまうという問題が生じている.
本研究では,そのロスベースTCPのひとつであるTCP CUBICを輻輳制御アルゴリズムとして使用しているAndroid端末を用いて,無線LANアクセスポイントにおけるACKパケットの蓄積を回避する手法の提案と実装を行う.
本手法では,同一アクセスポイントに接続された端末数とその混み具合を示す往復遅延時間のふたつのパラメータにより,各端末の最大・最小輻輳ウィンドウ値を定める.
それにより,アクセスポイントでのACKパケットの蓄積を防ぎ、かつ端末間で可用帯域を公平に分け合うことで全体の通信速度と公平性の向上を可能にしている.

footer 情報処理学会 セキュリティ プライバシーポリシー 倫理綱領 著作権について