情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

近年、モバイルルータやテザリングなどの普及により個人が移動無線LAN を持ち歩き、会議の場やカフェなどのように、一箇所に密集した状態で利用する機会が増えている。すると、無線LANシステム間での干渉により大きく性能が劣化する事が考えられる。これまでは、無線LAN間距離や1つのLAN内の端末数などの属性値が全て同一の場合の性能評価と制御方法の検討を行ってきたが、現実の使用状況を想定した場合には異なる属性値の無線LANが近距離にひしめく事が考えられる。また、全てが同一の属性値の場合と異なる属性値の無線LANが混在する場合とは、通信特性も異なることが考えられる。そこで、本研究では異なる属性値を持つ多数の移動無線LANの近接時の性能評価を行った。