情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

スマートフォンの一回の充電で使用できる時間の短さが問題になっており、その原因の一つとしてWi-Fiの使用がある。最近ではSocial Networking Serviceのような、データを受信するタイミングが定期的でないアプリケーションが増えており、その通信のためにWi-Fiを常に起動して電力を多く消費している。本発表では、多くのスマートフォンが装備するBluetoothの拡張版であるBluetooth4.0から実装されたBluetooth Low Energy(BLE)を利用し、自端末宛にデータが送られて来る時にだけWi-Fiを立ち上げてデータを受信する方式を提案する。消費電力の大きいWi-Fiの起動時間を最小限に抑え、その代わりにBLEは常に動作するが、消費電力がWi-Fiよりはるかに小さいため、スマートフォンの全体の消費電力を低く抑えられる。