3S-05
和音進行に基づく楽曲分類システムの試作
○髙松 航,飯塚泰樹(東海大)
私たちが新たな楽曲と出会う機会として街中を歩いている時やテレビを見ている時などが挙げられる.しかし,クラシック音楽などの音楽とそのような状況で出会うことは多くない.また,クラシック音楽には表題があるものはごく一部であり,好みの音楽を探すには聴いてみるしかないというのが現状である.そこで本研究では,楽曲ごとに和音進行の出現頻度を要素としたベクトルを生成し,そのベクトルをもとに楽曲間の距離を計算しその視覚化を行った.その結果,作曲家ごとに楽曲が一定の範囲内に分布することが判明した.したがって,この手法は好みの楽曲から曲を探すだけでなく,好みの作曲家から曲を探すような用途でも活用できると予想される.

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