3N-06
概念辞書グラフの経路に基づく語の直上概念決定法
○眞田和枝,波多野賢治,塩井隆円(同志社大)
文書に対して探索型検索を行うための一手法に,文書を内容語によってクラスタリングする方法が挙げられる.既存手法では,文書内に含まれる名詞の出現頻度から算出した文書間類似度により再帰的クラスタリングを行い階層型クラスタを形成するが,語間の意味関係を考慮しないためクラスタ全体の階層構造と概念の上下関係に齟齬が生じるという問題がある.そこで本稿では,語の概念によるコンテンツの階層構造把握の支援を目的として,語が持つ複数の上位概念から文書に最適な直上概念を決定する方法を提案する.具体的には,語が持つ概念間の意味関係を説明した概念辞書である日本語WordNetの構造をグラフとみなし,語の直上概念から共通祖先までの経路選択の条件を複数設け評価することで適切な直上概念を決定する.

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