3J-06
GPUを用いた格子ボルツマン法のループ展開を利用したメモリアクセスの局所性向上による高速化
○鈴木宏明,富永浩文,佐藤一馬,中村あすか,前川仁孝(千葉工大)
本研究は,GPUを用いた格子ボルツマン法のメモリアクセスの局所性を向上するために,時間発展方程式をループ展開する手法を提案する.GPUを用いた格子ボルツマン法は,時間ステップごとにスレッドブロックを生成し,時間発展方程式を求解することで流体の動きを解析する.本手法は,スレッドブロックにブロック分割した領域を割り当てるが,スレッドブロックを生成するたびにグローバルメモリへのアクセスが発生するためメモリアクセスの時間的局所性が得られない.そこで本研究では,メモリアクセスの局所性を向上するためにループ展開を用いて,グローバルメモリへのアクセス回数を削減する.また,スレッドの同期回数を削減するために複数時間ステップ分の計算を同時に行う.

footer 情報処理学会 セキュリティ プライバシーポリシー 倫理綱領 著作権について