情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

初学者を対象としたオブジェクト指向プログラミングの教育は，受講者のモチベーションの向上を目指す教授法(SIEM)を実践している．この手法の導入によって，受講者のモチベーションを高い状態に維持できるようになった．SIEMによる授業の理解度調査結果を追跡する中で，理解度が低下する授業内容が明らかになった．それはコレクションクラスのArrayListオブジェクトである．身近な物を活用しながら，そのイメージを理解させようとするが，実物を活用する説明には限界がある．理解の向上が期待される工夫を試行錯誤する中で，受講者が分かり易いと指摘する工夫が明らかになった．本論文では，試行錯誤の中から得られた教授の工夫について述べる．