3G-03
家畜生産における牛の長期心電図計測のための背部電極配置
○井上 剛,脇田由実,小澤 順(パナソニック),三輪雅史,大石風人,広岡博之(京大)
 家畜生産における牛の心電図計測は、牛の生産・管理技術の向上に有効であり、既にいくつかの報告がなされている。心電図の計測方法としてはA-B誘導法が一般であり、その誘導部位は側部である。短期計測の場合は誘導部位の皮膚をクリップで挟む等の比較的簡易な計測方法が可能である。しかし、長期計測の場合は除毛処理後に電極を装着するか、皮膚に金属を刺入する必要があるため、準備に時間がかかり牛への負担も大きい。さらに電極を腹帯等で固定するため電極の着脱が困難であるだけでなく腹帯ずれを生じてしまう課題があった。
 本研究では、人の脳波計測用の櫛形電極を用いて、牛の背部で除毛せずに心電図計測を行うことで、長期計測が可能な簡易測定手法の構築を目指す。背部にて電極を当てて測定した結果、心電図計測として十分に利用可能な波形が得られたので報告する。

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