情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

状況把握（医療診断、敷地内侵入者監視等）における観測エリアの決定支援において、ベイジアンネットワーク(BN: Bayesian Network)による状況推定モデルを適用することが有効なアプローチとして求められている。各観測エリアにおいて、状況把握の対象（病気、侵入者の行動意図等）に関わる事象の発生有無は、時間に伴い変化する。しかし、BN は時間的に確率が変化する事象を扱う仕組みが無いという課題があった。そこで、状況把握のためのBN への時間的概念の導入方式を提案した。本稿では、提案方式によるBNを実装し、その基本動作を確認した結果について述べる。