情報処理学会 第77回全国大会講演要旨

近年，自動運転実現のための技術の発達に伴い，信号機に代わる新しい交通管制システムとして分散型交通管制システムの研究が進められている．このシステムは交差点に接近する車両同士が車車間通信によって通信を行い，お互いの優先度から交差点に進入する順序を決定するものである．非常に効率的で，交差点通過の待ち時間を大幅に減らすことが出来るが，渋滞に対応する機能がない．本研究では，後続車両の台数を考慮し，渋滞が起きているレーンの車両が優先的に交差点に進入できるよう改善した分散型交通管制システムを提案する．交通流シミュレーションによって提案手法の有効性を確認する．