2T-09
蟻メタファに基づいた「普遍創造性エンジン」プロトタイプにおける文脈利用手法
○吉本卓矢,鈴木麗璽,有田隆也(名大)
人間の活動において重要な役割を演じる創造性は自動生成が難しい.我々は主観的側面をいったん排除した創造性の定義を採用し,現実世界からリアルタイムで入力されるデータ列に創造性を付加してデータ列を出力し続ける概念構成「普遍創造性エンジン」を提案した.入力・出力データ列の双方に内在する枠組みからの逸脱が創造性を生み出す.蟻メタファに基づくプロトタイプでは,各内部層(旋律と歌詞)は仮想フェロモンで表現される状態遷移層一枚で構成されていた.本研究では,各内部層を文脈ごとに分けて多重化し,さらに文脈遷移を受け持つメタ層を導入して多層化した.入力データ列の文脈変化はエントロピーで検知する.旋律層を対象として多重化・多層化した実験を行い,文脈を利用した旋律が生成されることを確認した.

footer 情報処理学会 セキュリティ プライバシーポリシー 倫理綱領 著作権について