2P-01
ラベリングと2値化における動的な閾値設定を用いた甲骨文字の認識
○藤川佳之,孟 林,泉 知論,山崎勝弘(立命館大)
甲骨文字は漢字の祖形であり、これらの文字の解読が文字の起源、歴史研究に対して、非常に意義がある。しかし、劣化が原因で、認識にくい課題が存在している。我々は、画像処理技術を用いて甲骨文字の認識を目指している。本研究では、まず、ガウシアンフィルタによる小さなノイズの除去とラベリングによる大きなノイズの除去を行う。次に、細線化とハフ変換で原画像の骨格を抽出する。更にテンプレートマッチングで類似度を計算することにより、甲骨文字の認識を行う。2値化では大津法を用いて、ラベリングではモード法を用いて、動的に閾値を設定する。甲骨文字91文字に対して、89%の認識率を達成することができた。