2K-08
Linuxコンテナ稼働環境のための斬新な資源管理
○奥村開里,吉瀬謙二(東工大)
近年、物理リソースの有効活用や、クラウドコンピューティングへの適用などの用途の為、
仮想化技術を用いてサーバ統合を行う要件が多い。

しかし、仮想マシンを用いてサーバ統合を行った場合、仮想マシンがオーバーヘッドとなり、パフォーマンスの低下を引き起こすという問題がある。
その為、多数の仮想環境を作成してもオーバーヘッドが殆ど無いコンテナ型の仮想環境に注目が集まっている。

だがコンテナ稼働環境では、コンテナ内で動作しているプロセスとホストマシンで動作しているプロセスが共通のスケジューリングで管理されている。
そのためホストマシン全体でのI/Oが極端に増えてしまい、サーバのパフォーマンスが低下する場合がある。
これはコンテナ型仮想環境によるサーバ統合を想定したプロセススケジューリングが行われていないことを意味している。
そこで本稿では、Linuxコンテナ稼働環境の為の資源管理の手法の提案、及び比較検討を行う。

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