2J-06
密結合マルチプロセッサ環境においてPREMタスク実行モデルで動作するマルチタスクソフトウェアの性能検証手法
○中村貴史,中田明夫(広島市大)
性能とリソースの制約が共に厳しく,高い信頼性を要求される組込みソフトウェア開発においては,設計段階で最悪時に性能要求を満たす否かの検証(性能検証)を行うことが有用である.従来,発表者らの研究グループでは,マルチタスク組込みソフトウェアの動作仕様に対してスループットなどの性能要求を満たすか否かの検証を行う手法を提案している.一方,密結合マルチプロセッサ環境においては,多数のプロセッサがメモリなど少数の共有リソースにアクセスすることにより競合を起こし,性能低下やリアルタイム制約違反を生じやすい.この問題に対処するため,プロセッサと周辺機器間のメモリアクセス競合を解決するようなタスク実行モデルPREMが提案されている.本研究では,密結合マルチプロセッサ環境においてPREMタスク実行モデルを採用した場合にシステムの最悪時性能がどの程度向上するかを,設計段階で容易に検証可能な性能検証手法を提案する.

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